マイクロ波加熱技術

CO2削減のための省エネ・脱炭素技術としてマイクロ波処理が期待されている。この方法には、急速加熱、選択加熱、内部加熱などの従来の方法に比べて多くの利点がある。マイクロ波加熱に適した円筒キャビティを設計・試作し、急速加熱の可能性を調べた。その結果、室温から800℃まで約2秒の超高速加熱を実現できた。試作したTE111キャビティは負荷(試料)を大きくしても加熱が可能であり、サンプル形状によらずロバスト性に優れていた。この技術は、自動車、医療応用、宇宙産業、CO2回収・貯蔵、水素製造、WPTなどへの利用に期待できる。